11/29/2015

新しいウェブサイト

新しいウェブサイトを立ち上げた。




まだ調整中の部分も多いけれど、ひとまず公開。慣れない独自ドメインやサーバーに手こずりつつも。今後はこちらに移行していく予定。

バイリンガルのブログです。

引き続きよろしくお願いします。


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11/24/2015

ニューヨーク ファッションの真髄

マンハッタンのど真ん中、タイムズ スクエアからヘラルド スクエアの辺りの西側に位置するエリアは、ガーメント ディストリクトやファッション ディストリクトなどと呼ばれる。

衣料品の工場、生地やボタンなどのリテールとホールセール、その他アパレルの生産に関わる全てのものがこの一角に揃っている、ニューヨーク ファッションの中心。

授業の関係でたまに足を運ぶが、その度に感じるニューヨークの生産現場の圧倒的なエネルギーが印象深い。

事実、多くが海外で生産され、現在ではアメリカ国内で出回っている衣料品の内たったの10%が国産だと言われている。その大きな理由は紛れもなくコスト。具体的には人件費。

人件費の安い国でのアウトソースが加速する中、それに伴う人的または環境に関わる倫理的な問題は尽きない。実はかつて、ニューヨークのガーメント ディストリクトも似た問題を抱えていた。20世紀初頭、安い移民の労働力を過酷な環境で働かせ、あるビルで火事が起きた際に非常口が塞がれ多くの死傷者を出した暗い歴史がある。(詳細)  

そこから大きく環境は整えられた今、規模は縮小しているものの、アメリカ しかもこのニューヨークという何をするにも高い都市で続けられているアパレルの製造の現場を見ることができるのはとても貴重だと思う。


ニューヨーク デザイナーの服がミシンによって縫われていく様子。サンプルや生地の山に埋もれる中作られていく高価なドレスやジャケットは、最後の工程であるプレスやスチームを当てられハンガーに掛かるまで、一体何なのかよくわからないくらい、そこに流れるパワーとスピードに紛れている。そう、ここではその作られるものやデザインだけではなく、確かなエネルギーと技術にこそ価値があるのだと感じる。ニューヨークのファッションは商業的で面白みが欠ける一方だとも言われるが、それでもここには確かにここにしかないものがある (と信じたい) 。

いくつか工場を回った後最後に訪れたパターン/マーカー メーキングの工場。その日の営業はとっくに閉めた後私たちを待っていてくれて、夜の8時を過ぎていたにも関わらず、1時間以上かけて丁寧に工程を説明してくれたオーナー。更には具体的なデザイナーのサンプルと共にさまざまなユニークな傾向をおしえてくれた。未来のニューヨーク ファッションの世界を担う (かもしれない) 私たちに、何かを感じてくれたのだろうか。

そこにいた猫。


ここでは書き切れないほど、今回のこのパターン/マーカー メーキングの工場への訪問からは多くのことを学んだ。デザイナーと一緒に動くこういった生産の現場。私はファッション マーケティング専攻なので直接ものを作る部分に大きく関わることは少ないが、ニューヨークで、そしてパーソンズで勉強している上で、こういった部分も見られるのは非常に有意義だ。クレイジーな話も多く、なんて業界を選んでしまったんだ!と思うことも多々あるが、それでも懲りずに好きなものをキャリアにしたいと思った人たちが作り上げる世界は、やはりワクワクする。


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11/22/2015

ハマりそう

もう冬のコートを着て歩いているニューヨーク。あぁこれからまた寒い冬が始まるなぁと思うこの時期、そこから先が耐えられるのか毎回不安になる。

そんな中こないだ行ったこれにハマりそう。

火鍋。


ロウワー イースト サイドにあるお店。食べ放題でタックスやチップを込めても一人$30しなかった。ニューヨークでたらふく食べられてその値段は本当に安い!し、ちゃんと美味しかった。辛くて熱くてお腹いっぱい。

99 Flavor Taste - Yelp

連れて行ってくれた日本人の友人たち。こうゆう安いお鍋食べながら、アートだったりキャリアだったりビザだったり、しっかり向き合ってる友達といろんなことを話しながら何時間も過ぎる感じ、すごく懐かしいと同時に貴重で大好き。やはり「地に足が着いてる」感がある人と出会うと、年齢やニューヨーク歴も、目指す分野や環境や何もかも関係なく、もっと話したいと自然と感じる。普段日本語で話す機会が少ない私の生活だけど、こんな風に、大学の頃高田馬場や渋谷で仲のいい友人たちと何時間もだらだら話し続けていたのに似た感じ、今はニューヨークで、すごく意味があるもののように思う。

そんなせいもあってなおさら、火鍋って「アツい」ってなっちゃってる。また行きたいな。


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11/16/2015

Peanuts と ドラえもん

Peanuts の映画を観てきた。

courtesy of The Peanuts Movie

子供向けの映画ではあるが、大人の私にもとても心温まる作品だった。
チャーリー ブラウンと彼の仲間たち
チャーリー ブラウンとスヌーピー
古きよきアメリカの子供の生活
そんなあれこれについて考えさせられた。

映像はCGアニメーションで、3Dも公開されている、最新の技術をつかったもの。でも内容は、今の子供の生き方とはおそらく異なるとても古典的なアメリカが舞台で、興味深くなった。映画の中の彼らにとっては学校が大きな居場所であり、インターネットやソーシャル メディアなどは存在しない完全にオフラインの世界。

courtesy of The Peanuts Movie

courtesy of The Peanuts Movie

私はアメリカで育ってはいないが、結婚して姪っ子が4人でき、最近のアメリカの子供というのを目の当たりにしている。6歳から12歳までの女の子4人。比較的裕福で恵まれた生活をしているが、素直で明るくとてもかわいい。その中でも一番上の子は、無邪気な部分もまだまだあり、新体操をしていて集中するものを持ちしっかりしている一方で、iPhoneを持ち、暇な時は15分おきにインスタグラムを見ている。宿題はGoogle Driveで提出する。まさしく「今どき」のtweenといった感じ。(tweenとはティーンエイジャーとその手前の間、betweenにいる世代を指す言葉で、8歳から12歳までを指すのが一般的。)

チャーリー ブラウンたちも大体私の姪っ子たちの年齢に近いと思うが、時代が異なる。外で遊び、スポーツに勤しみ、図書館で本を借り、紙に鉛筆で手書きの読書感想文を書く。チャーリー ブラウンは凧揚げが大好き。そんなかつてのアメリカの子供たちの様子を垣間みることができた気がする。

私の夫はPeanutsが大好きで、コンプリート コレクションの本を集めている。


1950年のスタート時からの新聞での連載を2年ずつまとめ、20004年から年間2冊ずつ出版されている。来春発表される予定の1995-2000年の号をもって全てがコンプリート版として発行されることになる。

基本的に4コマの構成。Charles Schulzの画の変化やキャラクターの進化がところどころに見えるが、全体を通してやはりとてもシンプルなアメリカとその子供たちが描かれているのが、アメリカ育ちのアメリカ人の彼には心地よく、日本育ちの日本人の私には興味深い。

ふと、日本のドラえもんを思い出す。チャーリー ブラウンとのび太くんはどこか似ているし、チャーリー ブラウンにとってのスヌーピーとのび太くんにとってのドラえもんというのも、存在の意義が大きいという点で重なる。そして、それぞれの国の古きよき時代の子供の生活が描かれているという点も。

以前飛行機の中で、ドラえもんの映画、「STAND BY ME ドラえもん」を彼と一緒に観た。映画としてはいまいちだったし、私が観ていたドラえもんの頃とは画も違ったのと英語で観たのもあってあまり響かなかった。彼ものび太くんのキャラクターに少し驚いて(呆れて)いたようだった。しかしそれでも、日本の「普通の少年」を描いている作品そのものには興味が湧いたようだ。私がチャーリー ブラウンにアメリカの「普通の少年」を投影したように。

courtesy of The Peanuts Movie

courtesy of STAND BY ME ドラえもん

ドラえもんの映画のサイトを検索したら出てきた言葉、「すべての、子ども経験者のみなさんへ」

The Peanuts Movieも、まさしくそんなコピーがぴったりの映画だと思った。


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11/14/2015

秋も終わりのセントラル パーク

早足で駆け抜けるニューヨークの秋に会いに、セントラル パークへ。もうすでに少し遅かったかな。






夏は多くの人で埋め尽くされるSheep's Meadowも、こんなに広々として見える。


おうちで簡単に作ったお弁当を持っていって少しだけピクニック。肌寒くてコートは脱げず。芝生にブランケットを広げてうたた寝できる暖かさを恋しく思いつつ、冬の訪れ前の限られた時期にだけ見せるセントラル パークの美しさもやはり印象深いなと。それぞれの季節ならではの表情を見に来るべき場所だと改めて思う。

とはいえやはり長居はできなかった。シャボン玉遊びしておしまい。



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11/12/2015

大好きな、ぬいぐるみの本


以前から記事を投稿しているroomieにて、大好きな本について紹介している。

「幼い時、ずーっと一緒だった『ぬいぐるみ』を集めた写真集」


小さい頃の多くの時間を一緒に過ごし、薄汚れていたり破けていたり腕がもげていたり、そしてちょっと独特の匂いを漂わせていたり。そんなぬいぐるみをさまざまな人から集め、写真とともにそれぞれのエピソードを記している本。

courtesy of The Guardian

courtesy of The Guardian

courtesy of The Guardian

courtesy of The Guardian

以前PS1の本屋さんで見つけて以来、大好きな本。私は今でもぬいぐるみが大好きでたくさん持っている(日本からも船便で結構な量送ったくらい。)それぞれに様々な思い出がある。どうしようもないくらい薄汚れているが思い出深い子たちは、引っ越してくる際彼にどう思われるか不安で持って来れず、今も東京に残している。

この本の素敵なところは、そんなぬいぐるみをそのまま、つまりは正直ビジュアル的に美しいとは言えない状態のまま、掲載しているところ。とてもリアルで、誰もが自分の家のクロゼットや、実家の物置に置いている自分だけの「あの子」を思い出させてくれる。

この本を作り上げたフォトグラファーはMark Nixon

是非roomieでの記事を読んで頂けたら嬉しいです。

roomie上でのその他の私の執筆記事はこちら。

その他にも年内、更にいくつかの新しい媒体で発信していくべく現在進行中です。


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11/10/2015

スターバックスのホリデーカップ

スターバックスの今年のホリデーシーズンのカップが大きな話題になっている。

今年のカップは、クリスマスを象徴するスノウフレーク舞うツリーやオーナメントといったモチーフを使用せず、無地のクランベリー レッドと呼ばれる真っ赤なカップに。


Welcome back, red cups!
Posted by Starbucks on Sunday, 1 November 2015


これが、スターバックスはキリスト教を切り捨てた、とソーシャルメディアで吠えたクリスチャンの男性のビデオが発端で、物議を醸している。

"Starbucks Red Holiday Cups Inspire Outcry Online"
http://www.nytimes.com/2015/11/10/business/starbuckss-red-holiday-cups-inspire-outcry-online.html?_r=0 

スターバックスは、今年のカップのデザインは、受け取った人たちがそれぞれお絵描きを楽しめるようシンプルにしていると発表しているが、それでは治まらない論議がアメリカ中で繰り広げられている。以前に比べクリスマス感のないカップへの対抗として、(アメリカのスターバックスでは会計の際自分の名前を伝えて、自分のオーダーをとり違いなく受け取れるようカップにそれを書いてもらうのだが、)オーダーの際にカップに"Merry Christmas"と書いてもらう客が多くいるようだ。

courtesy of Starbucks

更にそこから発して、この一件について騒いでいる人々に対して、「たかがそんなことで」「なんてばかばかしい騒動だ」といった態度で#ItsJustACup とハッシュタグをたてている人も多くいる。これらのハッシュタグは、「世の中にはもっと重要な問題を抱えている人が山のようにいるのに」と訴え、ホームレスやシリアの難民の問題などを言及するにまで発展している。「どんなカップであれ、スターバックスで毎朝コーヒーを買える時点であなたたちは充分恵まれているのだから」と。

ニューヨークという多くの宗教や文化が溢れる街にいると感じにくいが、やはりアメリカ全体はクリスチャンが多く存在し、彼らにとってクリスマスを迎える前のこの時期の大切さはこういった騒動に至るほど大きな意味を持つことをまず感じさせられる。

そしてその一方で、アメリカだけでなく世界中で愛されるブランドであるスターバックスがとった今回の動きは、同様に大きな意味を持つ。

例えば、ニューヨークにいて、クリスマス前の挨拶として、"Happy Christmas!"ではなく、"Happy Holidays!"という文句をよく聞く。誰もがクリスチャンではなく、誰しもにとってクリスマスが真におめでたいわけではないからだ。Holidayという言葉をつかうことで、宗教に関わらず年末にかけてのフェスティブな時期を皆が心地よく過ごすことができる。

同様に、企業がキリスト教であるかどうかを明らかに示してしまうことは、現代のグローバル企業にとってあまり賢い選択ではないと考えられる。例えばこの時期のセールも、Christmasという言葉を使わずHoliday Promotionと言われることが多い。故に、スターバックスが今回"Happy Christmas!"なカップから"Happy Holidays!"なカップにシフトしたのは、非常に前向きなことのように私には見えるのだが・・・納得のいかないクリスチャン達がたくさんいるようだ。

アメリカという国はやはりどれだけ多様性を増しても、やはりクリスチャンな国でありそれが全体を大きく支配するものなのか?例えば、アメリカの歴代大統領にクリスチャンではなかった例はいくつかあるが、現職であるオバマ大統領は、スピーチにおいて信仰を含めたりAmazing Graceを歌ったこともニュースになった。アメリカ市民権を持つ非キリスト教徒にとって、それは一体どういった感覚なのだろうかと考えさせられる。

しばらくは落ち着かなそうなこの騒動。この一件自体は、大きくなり過ぎてさすがに呆れるほどだが、やはり日本では感じにくい、アメリカにおける宗教や文化が持つ重要性とその裏側にある人々の強い意思を感じる、とてもこの国らしいトピックだと感じる。


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11/07/2015

Picasso Sculpture

MoMAで行われている展示、Picasso Sculpture


キュビズムで知られるピカソは多くの絵画で高い評価を得ているが、そのピカソの彫刻に焦点を置いた今回の展示は少し珍しいコンセプト。とてもパーソナルで実験的なものが多く、事実、彫刻作品のほとんどは生前は彼自身が所持していたそう。








様々な異なるマテリアル、題材に挑戦しているのがよく見える。

絵画の世界でキュビズムが画期的だった点のひとつは「いくつかの異なる視点から対象を見る」というコンセプト。ピカソの三次元の作品を見ることで、彼自身の独特の視点を感じることができた気がする。

少し久しぶりだったMoMA。

こうやって平日の午前中から美術館に行けるのもあと少しと思うと、こういった時間は改めて本当に貴重だと思う。


この展示は2016年の2月7日まで行われている。

"Picasso Sculpture" MoMA
http://www.moma.org/calendar/exhibitions/1505


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