3/13/2015

ファッションの世界での人種問題を垣間みる

今回の内容は、日本では話題になりにくいネタだとは思うけど。。

FW2015のファッションショウ 今シーズンのビューティーにおける大きな話題はこちらだったよう。ただのスタイルとしての話題ではなく、社会性ももった話題。

"Natural Hair Makes a Comeback on the Runways of Paris and Milan"
http://www.style.com/beauty/hair/2015/natural-hair-returns-to-the-runways


(courtesy: style.com)

Pradaでつかわれた、ドミニカ共和国出身 19歳の新星モデル、Lineisy Montero
彼女のナチュラルなショートアフロが、大きく取り上げられている。

彼女は新人ながら、他にもいくつかのショウに参加した。例えば、パリでLouis Vuitton


(courtesy: style.com)

そしてCelineのショウにも登場した。

(courtesy: style.com)

Celineでは同様にアフロヘアのモデルがもう一人、Karly Loyceも。

この動きは実は今後に大きな影響をもたらすと様々なメディアが報じている。

"How the Afro Returned to the Catwalk - and Why It Matters"
http://www.theguardian.com/fashion/2015/mar/12/prada-lineisy-montero-and-the-black-hair-debate

ファッションの世界では、モデルの起用において、まだまだ議論になることが多い。 - 人種や、肌の色、髪質に関して。

アフリカン、ラテンアメリカン、またはアジアンで活躍しているモデルはたくさんいるけれど、圧倒的に少ない。デザイナーやブランドによっては、東欧系を始めとしたヨーロッパ系のモデルに未だに限られていることを、各団体から叩かれることも多い。皮肉なことに、人種差別的発言によってDiorを去ることになったJohn Gallianoを引き継いだ、今のDiorのクリエイティブ ディレクターであるRaf Simonsも、白人モデルに限った起用を叩かれていた時期がある。

その中での髪の毛。縮れた髪を持つモデルで、成功している例はたくさんある。Naomi Campbell, Tyra Banks, Imanをはじめ、最近ではJourdan Dunn, Malaika Firth, などなど。でも髪に関して。そう、髪は、強い薬でストレートにしている場合が多い。

(courtesy: style.com Spring 2015のBurberry広告。Jourdan DunnとNaomi Campbell)

故に、ヨーロッパのブランドがドミニカンのモデルを自然の髪のまま起用したことは、新しい動きなのだ。

ファッションとは最先端の文化を提供する世界でありながら、特にヨーロッパにおいては、実はとても排他的で保守的な部分も多く秘めていることを改めて感じさせられる。2015年、自然なアフロの髪のモデルがヨーロッパのハイブランドのキャットウォークを歩いたことが、今後のファッション業界の上で一つの大きなポイントになることは重要であると同時に、その事実そのものに少し驚いたりもする。


多くの方に読んで頂きたく、ランキングに参加しています。
お楽しみ頂けましたら、バナーをクリックして頂けると嬉しいです。


Instagramもやっています。

Follow me on Instagram @suchacookiehead

0 件のコメント:

コメントを投稿