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11/24/2015

ニューヨーク ファッションの真髄

マンハッタンのど真ん中、タイムズ スクエアからヘラルド スクエアの辺りの西側に位置するエリアは、ガーメント ディストリクトやファッション ディストリクトなどと呼ばれる。

衣料品の工場、生地やボタンなどのリテールとホールセール、その他アパレルの生産に関わる全てのものがこの一角に揃っている、ニューヨーク ファッションの中心。

授業の関係でたまに足を運ぶが、その度に感じるニューヨークの生産現場の圧倒的なエネルギーが印象深い。

事実、多くが海外で生産され、現在ではアメリカ国内で出回っている衣料品の内たったの10%が国産だと言われている。その大きな理由は紛れもなくコスト。具体的には人件費。

人件費の安い国でのアウトソースが加速する中、それに伴う人的または環境に関わる倫理的な問題は尽きない。実はかつて、ニューヨークのガーメント ディストリクトも似た問題を抱えていた。20世紀初頭、安い移民の労働力を過酷な環境で働かせ、あるビルで火事が起きた際に非常口が塞がれ多くの死傷者を出した暗い歴史がある。(詳細)  

そこから大きく環境は整えられた今、規模は縮小しているものの、アメリカ しかもこのニューヨークという何をするにも高い都市で続けられているアパレルの製造の現場を見ることができるのはとても貴重だと思う。


ニューヨーク デザイナーの服がミシンによって縫われていく様子。サンプルや生地の山に埋もれる中作られていく高価なドレスやジャケットは、最後の工程であるプレスやスチームを当てられハンガーに掛かるまで、一体何なのかよくわからないくらい、そこに流れるパワーとスピードに紛れている。そう、ここではその作られるものやデザインだけではなく、確かなエネルギーと技術にこそ価値があるのだと感じる。ニューヨークのファッションは商業的で面白みが欠ける一方だとも言われるが、それでもここには確かにここにしかないものがある (と信じたい) 。

いくつか工場を回った後最後に訪れたパターン/マーカー メーキングの工場。その日の営業はとっくに閉めた後私たちを待っていてくれて、夜の8時を過ぎていたにも関わらず、1時間以上かけて丁寧に工程を説明してくれたオーナー。更には具体的なデザイナーのサンプルと共にさまざまなユニークな傾向をおしえてくれた。未来のニューヨーク ファッションの世界を担う (かもしれない) 私たちに、何かを感じてくれたのだろうか。

そこにいた猫。


ここでは書き切れないほど、今回のこのパターン/マーカー メーキングの工場への訪問からは多くのことを学んだ。デザイナーと一緒に動くこういった生産の現場。私はファッション マーケティング専攻なので直接ものを作る部分に大きく関わることは少ないが、ニューヨークで、そしてパーソンズで勉強している上で、こういった部分も見られるのは非常に有意義だ。クレイジーな話も多く、なんて業界を選んでしまったんだ!と思うことも多々あるが、それでも懲りずに好きなものをキャリアにしたいと思った人たちが作り上げる世界は、やはりワクワクする。


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10/18/2015

結婚式の写真

結婚式から2週間が経った。

フォトグラファーからもらった写真をいくつか。

ブライズメイズたちと教会に向かうリムジンの中。ブライズメイズのドレスは大好きな色のひとつであるロイヤル ブルーに揃えた。少し肌寒かったので、皆でレザーのモーター サイクル ジャケットを羽織って。ブーケは、10月には季節の花ではないけれど、ずっと憧れていた紫陽花を。


アッパー イースト サイドの教会での式。



フラワー ガールとして歩いてくれた4人の姪っ子達もお揃いのロイヤル ブルーのドレス。彼女達は可憐なかすみ草のブーケ。グルームスメンたちも同じ色のベストとタイ。

式後は写真撮影。あいにくの天気で、セントラル パークのでの計画は見送り、プランBであったグランド セントラル ターミナルへ。彼はかえってこちらの方が気に入ったようでよかった。とてもニューヨークらしい写真を撮ってもらえた。通りがかる多くの人からもお祝いの言葉をかけてもらったり、観光に来ていた旅行者たちにとってはちょっとした思い出にもなったみたい。




髪の色はピンク、ドレスはシルク タフタの2 ピース。ベイルも短いバード ケージ。そして靴はSaint Laurentのキラキラのメアリー ジェーン→コンバースのチャック テイラーに履き替えて、おまけにレザー ジャケットを羽織っていたり。とても私(たち)らしい、好きなスタイルをたくさん織り込んだものになった。

結婚式当日のその瞬間まで、花婿は花嫁のドレス姿を見ないのがアメリカの伝統。花婿の彼は、父とともに登場した私のドレスを初めて見て、まさしく私らしいスタイルだったことを喜んでくれた。その笑顔を見て、私も安心した。

そして夜のレセプション。

教会と同じく、アッパー イースト サイドにあるイタリアン レストランで。白いテーブル クロスの苦手な私たちにぴったりな温かみのある古い木の大きなテーブルのあるところ。

出席者に用意した座席のプレース カードは飼い猫の写真を使って。


トライベッカにあるベーカリーでオーダーしたケーキはオリジナルのデザイン。アルファベットをランダムに模した中、私たちの名前と、


裏面には飼い猫の名前をハイライトしてもらった。


ケーキ トップは大好きな Hello Kitty。

写真を見ながら振り返り、楽しい一日だったことを改めて感じる。派手でも華やかでもない、でも何より、私たちらしい時間。結婚式って、やっぱり自分たちのもので、自分たちで作り上げるのがいいな。例えば、無理にダイエットをして結婚式だけガリガリなのもいやだったし、限られた中からドレスを選んだりプロモーションからスタイルを勧められるのも、好きでもない変な白いハイヒールを履くのも、変なケープを羽織るのもいやだった。そんな「らしくない」ことを結婚式という大事な日にするというのを全て避け、好きなもの、心地いいものだけを詰め込んだ日。それはもう、絶対忘れない一生で一番楽しい日になるわけだ。

後の週末に、式を挙げた教会のミサに行って神父にも挨拶をした。式の前に、何か日本のものを取り入れることを提案して下さって、父とキスやハグをする習慣はなかった私は、父から花婿に私が受け渡される際、父と私でお辞儀をすることにしそれを受け入れて下さった。ご挨拶に行った際、花嫁がお辞儀をした式は初めてで、とても美しく忘れられないものになったとのお言葉を頂き嬉しかった。


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10/15/2015

ビデオ

Merchandising Workshopという授業で課題で作成したビデオ。


Modernist Concept Video from cookiehead on Vimeo.

この授業は、自分のブランドを立ち上げる過程において、いかにそのブランドのターゲット、コンセプトやアイデアをビジュアルで表現するかを重視している。

教授から与えられるのはとても大まかなテーマのみ。Traditionalist, Rocker, Romanticistなどがあった中で私が選んだのはModernist


そこから絞り込んだターゲットのアスパレイションとなる女性像は、

  • 30-40歳の自立したプロフェッショナル。(結婚しているかしていないか、子供がいるかいないかはあえて設定せず、ただどの場合においても(ある程度の)インデペンデントなライフスタイルは維持している。)
  • アート ヒストリーの修士を持ち、ニューヨークのギャラリーで働く。
  • 多くのカルチャーに幅広く触れる中、自分の好きなものを知っている。

ファッションにおいては、

  • 建築に大きなインスピレーションを受けている。
  • 質を見る目があり、様々な素材を組み合わせる。
  • ファッションは投資と考え、自分のワードローブに加わったものは長く愛でる。
  • モノクロマティックやニュートラルな色を好む中、部分的に色で遊ぶことも知っている。
  • ランウェイ コレクションの大御所からアップカミングなデザイナーまで幅広い。
  • 仕事柄、夜はレセプション等に出席することも多く、昼から夜へのスタイルのトランジションが上手。

と、そんなアイデアを練りつつ、それらを言葉ではなくビジュアルで表す。

今回作ったビデオは、その段階におけるコンセプトの部分。多くのビジュアルと音楽をつかって具現化していく。




全ては空想の世界。そして特にこの授業はコストやプロダクションといった部分にあまり目を向けず、いかにブランドをイラストレートしていくか、という点にフォーカスしているので、極めて現実味は薄いように見える。しかし実際に、こういった作業はどのブランドもしており、ファッション デザインではなくファッション ビジネスを専攻している私たちにとっても、この部分は重要。

今週の授業で発表するこのビデオ。クラスメイトが見せる世界、そして発表後交わされる意見も楽しみ。

Parsonsは今学期で最後。課題で眠れない夜は正直しんどいけれど、卒業後、きっと、学生として一つ一つの課題に向き合っている今のことを懐かしく思うのだろうな。クリエイティブでコンセプチュアルな授業は、好き。

(ちなみに、使用した音楽はAphex Twinの "Xtal" という楽曲。)


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9/14/2015

インタビューを受けた

大学時代の友人からの繫がりで、インタビューを受けた。ADDmagazineという、ウェブとフリーペーパーで情報を発信している、日本の学生達が立ち上げたファッション/アート/カルチャーのメディア。

ニューヨークで学びたい
ニューヨークで働きたい
ニューヨークのファッションの世界に触れたい

そういった考えを持っている方に向けて、私の話から何か少しでも見えるものがあれば、と思い受けた今回のインタビュー。

少し長いですが、興味のある方、是非読んでみて下さい。

MY KIND OF NEW YORK CITY - ADD magazine
http://tokyo-add.com/2015/09/49751/






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9/11/2015

ファッションのしてくれること

今日の授業で教授が言っていた言葉。

We buy fashion for "what it does" rather than "what it is."

私たちはファッションのそのものが何かではなく、それが何をしてくれるかを買っている。

ファッションはアイデンティティだとか、自己表現だとか、それって結構その通りだと私は思う。故に、私たちは確かに、そのアイデンティティの発信を、そして自己の表現を、ファッションに託しているということ。

ファッションのしてくれること。自分を映し出すこと。

平ったく言うならば、
「その服かわいいね。」
と言われるより、
その服(あなた)らしいね。
と言われる方が嬉しい時。それってそのファッションが確立したと感じられるからでは。

そうやって、「衣食住」の枠を飛び出した、アートに極めて近い形でのファッションは更におもしろくなる。

好きだな。

メトロポリタン美術館で行われていた、"China: Throuth the Looking Glass"から。


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9/02/2015

ファッションに愛はある?(あって欲しい。)

ファッションを学んでいると、ファッションが好きかどうかだけじゃなくて、それをビジネスとして見るようになる。少なくとも、見ようとする。

そうすると、以前に増して、嫌いなブランド/デザイナーが増える。

魂を売ったように見えるデザイナー。山ほどいる気がする。

私は商業主義に走ったブランドを否定はしないけど、そこに愛がなくなってしまっていたら嫌いになってしまう。

Michael Kors, Tory Burch, Coach, J. Crew, etc.
 ※完全に主観。

気づけばニューヨーク発信のブランドにそういったビジネスの道を選んだものが多い気がする。

ファッションを知らない人を騙すかのように手玉にとり、ロゴや名前を前面に出してモノを売り、本来のアイデンティティを失い、そして一過性のピークを経験し、最終的には落ちていく。

ファッションを知らない人がファッションを楽しむ為のブランドは必要だとは思う。Gapはそういった市場を確立した代表的なブランドだと思うし、今のファスト ファッションも大半はそういった需要に大きく応えている。そして買えるラグジュアリーが必要なのも理解できる。現に私だってそれが必要だ。

しかし上に挙げたようなブランドは、ランウェイを持っていたりファッション ウィークでプレゼンテーションを行う。コレクションを発表するブランドである以上、アートであり、そして愛情があるクリエイティビティを発信すべきではないのか。ファッションを知らない人にロゴやうわべだけの価値を与えて満たすのは、ランウェイ ブランドが行うべきことではない。

そうやってクリエイティビティが失われ、誰もが目にするわかりやすいブランドに成り下がった代償がビジネスの後退であれば、それはしかるべき制裁を受けていると思わざるを得ない。

あーなんだか、そういったサイクルを見届けながら、自分が好きなブランド、ロイヤリティを感じられるブランドが変わらず届けてくれる愛情を感じられることに、感謝すら覚えるくらいだ。

ファッションに愛はあるはず。それをもっと届けられるマーケットにいたい。


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8/23/2015

ニューヨーク ファッション業界のインターンシップ

だいぶ熱も下がり、体調も落ち着いてきた。3日寝込んでいる間に読んだ中で気になった記事について。

このBusiness of FashionのOp-ed(Op-edとは、主に新聞や雑誌などで、その出版元とは無関係の著名な人が寄稿する記事のこと)はニューヨークのファッション業界に身を置きたい人には是非読んで欲しい。


"Are Unpaid Internships Acceptable?"

http://www.businessoffashion.com/articles/opinion/op-ed-are-unpaid-internships-acceptable?utm_source=Subscribers&utm_campaign=fa8b30cc4d-&utm_medium=email&utm_term=0_d2191372b3-fa8b30cc4d-418101517

主にこの記事は、ファッション業界における無償のインターンシップはいい子?悪い子?普通の子?的な内容。(さすがにこの表現は私には古過ぎるけど、高校の頃の先生が使っていたのを覚えていて、まさしくこの内容にはぴったりだと思ったので使ってみた。)

記事によると、近年ニューヨークのファッション業界で、無償のインターンシップに対して、学生側から訴訟を起こすケースが増えている。その相手はGucci、Ralph Lauren、Calvin Klein、Donna Karan、Marc Jacobs、Oscar de la Rentaなどなど、ビッグネームばかり。更にHarper's BazaarやVogueも過去にインターンシップ関連で比較的大きな訴訟を抱えた経歴がある。

論点は以下。

  • 企業とのインターンシップを通して大学の単位やその他報酬を受けなかったインターンが、通常の従業員と変わらぬ働きをしたにも関わらず最低賃金すら得ないのは不当だと企業を訴える。
  • 裁判所は、インターンが得た利益と雇用主が得た利益を検証する。
  1. 雇用主は従業員がもたらすのと同様の利益をインターンから得ているのではないか。
  2. インターンは無形の利益(レジュメに書けるような経歴、経験、コネクション作り)を得ているのではないか。

結局、結果は雇用主よりのものが(現状)多かったり、millennials (2000年以降を生きる若い層の総称)の考え方はついていけないといった社会的風潮(日本で言う、「今時の若いものは」といったやつ)も強いのも事実。

私はmillenialからはほど遠い昭和生まれでありながらインターンとしてファッション業界に身を置く、いわば中立的立場もとれる立ち位置。要は結構いい歳して今一からこの業界を学んでいる。私自身は今のインターンシップにはとても恵まれていて、多くのことを見て、経験して、学ぶことができていて幸せだと思う。ただ、多くの友人たちの話を聞いていると、ファッション業界のインターンシップは単純に「なんでも頼まれるポジション」になっているケースは少なくはないようだ。

それを喜んで引き受けて、期待以上の働きをして、未来に続けていくか、いやーやっぱり私はそんなタイプではないや、と早々にそれから引き揚げるか。あなた次第。

理にかなっていない部分はファッション業界には多くある。最先端のファッションを作り上げる世界でありながら、中身はなかなかのクラシックさがある。例えばでデザインチームでインターンシップをしていたとしたら。そんなのまさしく製造業のど真ん中であり、古臭い体制があるのは承知の上で飛び込まないといけない。それが時にスマートじゃなかろうとも。sophisticatedでなかろうとも。

そして。今時の若いものには、そりゃそれが納得いかない人もたくさんいると思うしそれも間違ってはいないと思う。そういった人たちは、その体制を変えるべく、自力で会社を立ち上げたりブランドをスタートしたり、そういったバイタリティ(と資金力)さえ持ち合わせていればいい。更に、事実そうやって若い内から自分の判断で会社やブランドを立ち上げて成功した前例もニューヨークには多くあることも忘れてはいけない。

そうやっていい子?悪い子?普通の子?な曖昧な世界を自分自身の判断で生き抜いていくのがこのニューヨーク ファッションなのではないかと強く思う。

ただ。一つ最後に思うのは、そうやった今時の若者が、ファッションのインターンシップなんてやってられるか!こんなタダ働き!私は自分のブランド立ち上げるわ!と始めた会社で、無償のインターンシップをこき使うようなことはあってはならない。そこまで理にかなってないとほんと、「今時の若いもの」以外のいい訳が見つからなくなっちゃう。


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7/16/2015

かわい過ぎるサングラス

アンディー ウォーホルのイラストレーションにインスパイアされたデザインのサングラス

courtesy of MoMA Store

左上から時計回りに、Babybaby, Nicolou, Ultracandy, Velvetdarling

Andy Warholが1957年にHarper's Bazarに描いたファッション イラストレーションをもとに、RETROSUPERFUTUREがデザインしたもの。(Andy Warholは元々ファッション イラストレーターとしてキャリアをスタートした。)

私は特にBabybabyが気になる。ウォーホルが描く女の子の尖らせた唇をイメージしたデザインだそう。

courtesy of MoMA Store

でも$530-$550と結構高い。うーーーん。

各モデル200個ずつの限定だとか。

Super Andy Warhol - The Illustrated Series Sunglasses, MoMA Store
https://www.momastore.org/museum/moma/ProductDisplay_Super-Andy-Warhol-II-Sunglasses_10451_10001_210571_-1_26680_46167



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7/01/2015

大好き Neoprene

すごく好きな素材、Neoprene (日本語ではネオプレン)

開発したのはDuPont社で、Neopreneはその商標。

Polychloprene Neoprene - DuPont

天然ゴムの代替として開発された合成ゴムで、弾力があるが柔らかく、耐熱性や耐寒性に優れている。ウェットスーツや、あとはパソコンのケースによく使われる素材、といったらイメージ湧きやすいと思う。

数シーズン前から、ファッションでも多く使われるようになったこの独特の素材。ワイヤーなどを使用しなくても立体感が出るため、ドレスやスカート、そしてストラクチャーのある袖などに向いている。

ランウェイで見かけるNeoprene、例えば。。。

今年のCFDA アワードを受賞した The Row による、この右側のドレス

The Row Pre-Fall 2015 - courtesy of WSGN

最新のプラダはNeoprene祭りといえるくらいふんだんにNeopreneが使用されている。細かいディテールもNopreneで作られているのが楽しい。

Prada Fall 2015 - courtesy of Vogue.com

少し前のこのJ. W. Andersonも素敵。スリークなデザインをNeopreneで再現している代表的なもの。


J.W Anderson Cruise/Resort 2014 - courtesy of WGSN

身体にフィットしたデザインも、ボリュームをもたせたものも、どちらもこの素材ならではの特徴が出るが、私は特に立体感・量感を出したものが好き。笑えるくらい思いっきり広がったデザインとか、すごくかわいい。あとは、このスポーティになりがちなテクスチャーをシックにするデザインの楽しみ方が好き。

実際私もNeopreneのものをいくつか持っているが、どれも使い勝手がよく、基本的に素材自体にあまり季節感がないので (ってファッションを勉強する学生としてそれを好むのはどうかとも思うけど)合わせやすい。

MM6 Mesh Triangle Bag - courtesy of La Garconne
La Fille des Fleurs Handbag - courtesy of Yoox
Structured Flair Sleeve Top - courtesy of Topshop
Mesh Jacket - courtesy of Maje

Pre-Fallから欲しいなーと思ってるドレスもNeoprene

White Shift Dress with Lettering Print - courtesy of Maje

基本的に黒が好きな私だけど、Neopreneなら色をつかうのも楽しいだろうなーと思う。濁りのない染色感、というか、スポンジっぽいテクスチャーから感じる、合成のインクを落としたらそのまま一気に色素を吸収して染まったような、そんな作りものの色のかわいさ。

学校のプロジェクトにおいても、デザインの授業やマーケティングの授業でのプロダクト コンセプト作りなど様々な場面でNeoprene推しをするほど好き。授業でNeopreneを使ったバッグのプレゼンテーションをした時は、それを気に入ってくれたクラスメイトと、本当にこのブランド作りたいねーって盛り上がった。いつかもしものもし、実現したら嬉しいな。


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6/24/2015

ブランドの存在と価値の比例

毎日色んなことが起きたり、語られる、ファッションの世界。

クリエイビティとビジネスの狭間でどっかりと身を据えるように見えるファッション業界だが、語られるニュースは、明らかにビジネス寄り。うねうね婉曲し、時に時空も空間も超えるような動きを見せるファッション業界のあれやこれ。

その中で、いくつかのニュースを通して、私たちがブランドの価値を無意識の内に定めてしまっている現象があるのでは、と感じた。

例えばこのニュース

courtesy of Tom Ford and Style.com

"Net-a-Porter Will be the First Site to Sell This Major Designer's Clothes"

ラグジュアリーのマーケットにおいて、事実上世界最大のオンライン プラットフォームを持つNet-a-Porter が、この度初めてTom Fordのメンズ/レディスのアパレルをオンラインで販売することになった。Tom Fordは自身のオンラインの販売チャネルを持つが、現状 小物とビューティに限られているとのこと。

ラグジュアリー ブランドでまだアパレルのオンラインに踏み切っていないブランドは多くあるが、このTom Fordのように、オンラインへの進出はラグジュアリーでも避けられなくなってくる予感がする。

マス マーケットからはこちらの記事

courtesy of New York Times

"Gap's Fashion-Backward Moment"

Gapはこの度、アメリカでのマーケットの大きな縮小を発表した。つまりは、多くの店を閉店し、そして大きなレイオフを行う。これの完了により、Gapの店舗数は2000年のピーク時の40%まで減少することになる。New York Timesのこの記事の分析によると、この背景には、やはりZara、H&M そしてUniqloといったライバルの存在があるという。そしてこの一言。

「Gapは時代遅れ」

例えばZaraの強みは、(ランウェイを模した)最新のデザイン、グローバルに自社工場を持ち小ロットで早い回転の生産、それを手の届く価格で提案するというところ。

一方もっとベーシックなアイテムとなると、Uniqloの伸びは無視できない。ハイテク素材の使用による品質における信頼、Jil SanderやPharrell Williamsとのコラボレーションといった付加価値がある。

つまりはGapは市場における立ち位置を失ってしまっている。ビジネス的にも、アイテム的にも。

そしてこの現象はGapに留まらず多くのアメリカン マス ブランドに見られるという。Abercrombie & Fitch、 American Eagle そしてその少し上に位置するプレミアム ブランドであるJ.Crewも。

どの国のビジネスでも同じだが、こういった状況に陥るととられる戦略 - 「自分の国で飽きられたら、他の国に売りに行く」

ただ、ZaraもH&Mも、グローバルで成長を続けているブランド。Uniqloもグローバルでの利益が大きくなっている。そこに、「時代遅れ」のアメリカン ベーシックが入り込む余地はあるのか。

事実、ニューヨークにいて、Zara、H&M、そしてUniqloのエクスポージャーはハンパない。

ミッドタウンを歩けば、ブロックごとにこれらのお店を見かけるような状況。ラグジュアリー ブランドの隣にファスト ファッションが並ぶ現象も多く見られる。

関連するニュースとして、H&MはいくつかあるFifthe AvenueのH&Mの店舗であったテナントを、自社の姉妹ブランドであるCOSの店舗にするという説。

courtesy of COS

"The Largest COS Ever May Open on Fifth Avenue"
http://ny.racked.com/2015/6/23/8831817/cos-hm-fifth-avenue-nyc

これが実現すれば、COSブランド世界最大規模の店舗になるとのこと。

ちなみに、H&Mブランドの世界最大店舗がHerald Squareにオープンしたばかり。

ラグジュアリー ブランドがオンラインに踏み込み、マス ブランドはハイストリート巨大店舗のオープンが続く。それぞれのマーケットがオーバーラップし、チャネルの選択も多様化し、消費者に対する存在のアピール合戦が加速している感じ。

何が新しいのか、何が画期的なのか、もはやわからない。同じことをし続けるコンヴェンショナルなブランドに安心感は覚えるが、そういったブランドの中でロイヤリティを持って愛せるものを一体どのくらいの消費者が持っているのか。多くの消費者はラグジュアリーもマスも、日によって使い分け、故に、ブランドに対して固定の存在感を求めていない。というか、もはや求めることは不可能に近い。(そもそもこれは消費者の欲求に起因するのかという部分も議論になるが。)

こういったいくつかの事例を見ていて気づくのは、とにかく「存在を感じる場所」は多ければ多い程いいのか、といったところ。ビジネス重視であり、多くの人に見てもらい、存在を認知してもらうこと、その度合いが、結局そのブランドの価値になっている気がする。

左: アピール、右: それから反映する存在の大きさ = ブランドの価値

存在そのものがブランドの価値を大きく左右する。果たしてこれは、ファッションにおいて正しいのか。

ファッションは衣食住の一つでありつつも、自己表現やアートの一部でもある。身を覆う必要不可欠なものがアートであるという、なんとも特異な分野でありながら、その世界を大きくビジネスが占めており、そこで勝ち残らないと未来はない。

この現実は常にそこにあり、そしてあり続ける。

ブランドの存在と価値の比例というのは避けられないのかもしれない。しかしその存在の部分にクリエイティビティへの重きを置く観点を、理想主義的だとしても、忘却してしまうのは悲し過ぎる。


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