Mansur Gavriel
そのブランドを立ち上げた2人に関する記事が面白かった。
"How Mansur Gavriel Created The First Post-Recession It Bag"
それぞれLAとベルリンを拠点としていた2人の女性が2013年にニューヨークで立ち上げた極めて新しいブランドが、いかにエルメスのバーキンに匹敵する程のウェイティング リストを持つ人気にのし上がったのか。写真のバケット バッグはブランドの最もアイコニックなスタイル。
元々、的確な価格帯で価値のあるバッグを提供する観点から始まったブランド。野菜由来の染料を使ったカラフルなレザーバッグ。
何よりまず、彼女たちはラッキーだったのは間違いない。いわゆるit bagというものがだいぶ廃れていた中、シンプルで使い勝手のいい、ラグジュアリーだが$400-$1,000という少し低めの価格帯で質のいいバッグのコレクションには、ニューヨークのセレクト ショップが飛びついた。Steven Alanが最初の大口のバイヤーだったそう。
そこから、ブロガーやセレブリティにも人気が広がり、瞬く間に大人気のアツいバッグに。
すると当然、小さなブランドであるが故、大量の生産には間に合わず、バーニーズ、バーグドルフ、オープニング セレモニーをはじめ、取扱店舗はどこも売り切れに。
やっと完了したまとまったストックも、数時間で売り切れに。
しかしここからの堅実さがMansur Gavriel の特異なポイントであると思う
彼女たちは、記事のインタビューでこう答えている。
「顧客は私たちにとって何より大切。なので買えずにフラストレーションが溜まっている方が大勢いることは悲しい。しかし、若いブランドである私たちの本来のスタートである質の確保を考えると、手当たり次第工場に当たって大量生産に踏み出すことはしたくない。」
それに代わって、彼女たちが今後強化するのは、徹底したウェイティング リストの管理。待ってもらうことに敬意を示すということ。
プロダクトへの確かな自信があり、自分たちのサイズと能力と強みを知った上で、自分たちのペースで展開を続けていくこと。瞬く間にのし上がったブランドの「今しかないかもしれないのだから、稼げるだけ稼ごう!」といった態度ではなく、実に地に足が着いた印象。
ウェイティング リストに載る為のウェイティング リストがいるのでは?というジョークも見かけるほど大人気のブランド。コピー品もすでに多く出回っているが、こういった記事を通してこの2人のコンセプトやブランドの価値を理解する顧客が増えれば、一時的ではなく長期的な成功はより大きく広がる気がする。
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