H&MのFifth Aveのフラッグシップが、7/17にとうとうオープンします。
「(更に)続々オープンするNYCのフラッグシップ」
それに合わせ、現在Whitney Museumで個展を開催中で、Rockefeller Centerにも大きなスカルプチュアを展示しているアーティストJeff Koonsとコラボレーションするそうです。お店の外観と商品におけるコラボレーションだそうです。
「Split-Rocker - Jeff Koons」
店舗こんな感じになるそう。"Fashion Loves Art"と掲げています。
そして有名なバルーンの犬をあしらったバッグを、一部店舗、オンライン、そしてWhitneyでも販売するそう。
こちらに詳しい内容が。
しかし一方では、主にart nerdsの目線から、Jeff Koonsを悪名高い、アーティストとしてよりマスアピール中心のビジネスマンとして捉える内容の記事も見かけます。
例えばかつてMarc JacobsがLouis Vuittonで行ったTakashi MurakamiやYayoi Kusamaとのコラボレーションに比較して、アート性が低くただのプリントがなされた"irksome"(あきれる、うんざりする)なレザーバッグと酷評しています。真に自分のアートを推していたらば、実際にバルーンの形をした犬のバッグを作り得ただろうに、実際はH&Mと、安く製作できるこの形にしたのでは、と。ちなみに販売価格は$49.95です。
ファッションが愛するアートとは一体なんなのだろうと疑問に思えてきます。Louis Vuittonのコラボレーションは価格がものすごく高かったですが、実際にコラボレーションしたアーティスト達の作品は億単位です。それを踏まえた上で、ファッションの一部してアートを楽しむのは、一体どういったクオリティのどういったメッセージのもとの協同なのか、考える必要があります。アートの延長線上と考えるか、単にマスアピールかもしくは商業主義と割り切るか。
更に、ファッションには流行というものがつきものであり、アートに比べたら永遠の価値を見出すものは更にほんの一握りです。ファッションの世界で消費社会の一部としてアートを提供することは、Andy Warhol が唱えたアート プリントの精神と同じスタンスともとれるし、そうあるべきではないのかもしれないとも思ってしまいます。
以前Jeff KoonsはLady Gagaのアート ディレクションもしたことがあります。
アイコニックであることと、マスアピールの関係性、そしてその裏で動くお金について、考えさせられます。
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