ニューヨークシティの地下鉄は100年以上の歴史があります。アメリカの都市の中で唯一かなり発展した公共交通手段だと言われています。
東京の電車社会で育った私には、システムに慣れるのは比較的楽でした。
でも、細かい点を見ると違いはあります。ニューヨークシティサブウェイの方が多くの点で単純です。
好きなところは、料金システムです。シティ内はどこに行くのも一律$2.75です。
また、メトロカードには一週間、一ヶ月、といった期間ごと、もしくは金額での乗り放題プランを買えます。通勤・通学に使う人は必ず30日乗り放題の$112のメトロカードを持っています。SUICAやPASMOのような機能はない、金額や期間だけがシステムされたカード。つまり、どうゆうことかよいうと、単純!なのです。
一方で、サービスもなんとも単純。例えば、清掃サービスはあってないようなものです。駅も電車内も基本的に汚いです。東京で当たり前の清潔は存在しません。
手すりのペンキを塗るといっても、汚い上に重ね塗りをするだけです。
時刻表など存在しません。ホームで電車を待つしかありません。
そして、運休や運行サービスの変更も頻繁です。
私の最寄りの駅でも今まさに。
10:45 AM - 3:00 PM
火曜日から金曜日
マンハッタン行きの電車はこの駅を含む区間運休
要は、上り電車が午後一定期間来ない。その間がマンハッタンに行けない、ということ。
ではどうしたらいいの?
どうしようもないのです。その時間帯を避けるか、バスやタクシーを選択するしかありません。
こういったサービスになる背景には、大きな理由があります。それは、運行が24時間サービスだから。メンテナンス、清掃や、工事を夜中に行うことができないため、走り続ける汚い車両、日中のサービスの停止や運休といった点はやむを得ないのです。
24時間走る地下鉄は、NYCが眠らない街と呼ばれる要素の一つ。私は夜中に地下鉄に乗るようなことはめったにないのであまり必要性は感じませんが、ニューヨークがニューヨークであるため仕方がないのでしょうね。ただ、その代償として日中のサービスに影響が出ることは、今後24時間化を進めているロンドンのチューブや、噂のされている東京の地下鉄において、導入に向けて大きな反対意見の出る点だと思います。